時制 (Tenses)

英語の時間を支配する「時制」を完全マスターしよう!

英語の「時制」は、日本語よりも厳密に「いつのことか」を示すルールです。 基本となるのは「現在」「過去」「未来」の3つの時間。そして、それぞれの時間に「単純形」「進行形」「完了形」「完了進行形」の4つの形があり、合計12種類の時制が存在します。 全てを丸暗記するのではなく、それぞれの時制が持つコアイメージを掴むことが大切です。

現在形

「今」のことだけでなく、「普段からの習慣」や「変わらない事実」を表します。

  • I play soccer every Sunday. (私は毎週日曜日にサッカーをします) - 習慣
  • The sun rises in the east. (太陽は東から昇る) - 不変の真理

過去形

「過去のある時点」で終わった動作や状態を表します。

  • I went to the library yesterday. (私は昨日、図書館に行きました)

未来形

「未来」のことを表します。will と be going to のニュアンスの違いがポイントです。

  • I will call you tonight. (今夜電話するね) - その場で決めた意志
  • I am going to study abroad next year. (来年留学する予定です) - 前から決めていた予定

「その瞬間に、動作が進行中であること」を生き生きと表します。

現在進行形

I am watching TV now. (今、テレビを見ているところです)

過去進行形

I was taking a shower when you called. (あなたが電話してきた時、私はシャワーを浴びていました)

未来進行形

I will be studying at 3 p.m. tomorrow. (明日の午後3時には、私は勉強しているでしょう)

日本語にはない感覚なので、しっかりイメージを掴みましょう。「過去のある時点」と「それより後の時点」の時間の繋がりを表します。

現在完了形 (have + 過去分詞)

「過去」から「現在」への繋がりを表します。「継続」「経験」「完了・結果」の3つの意味があります。

  • I have lived here for five years. (5年間ずっと住んでいます) - 継続
  • Have you ever been to Kyoto? (京都に行ったことがありますか?) - 経験
  • He has just finished his lunch. (ちょうど昼食を終えたところです) - 完了

過去完了形 (had + 過去分詞)

「大過去」から「過去のある時点」への繋がりを表します。物語などで時間の前後関係を示すのに重要です。

  • When I arrived at the station, the train had already left. (駅に着いた時、電車はすでに出てしまっていた)

完了形と進行形が合体した形で、動作の「継続」をより強調します。

現在完了進行形 (have been ~ing)

I have been waiting for you for an hour. (1時間もあなたを待ち続けています)

全ての時制を一度に覚えようとせず、まずは「単純形」と「進行形」の違いをしっかり理解することから始めましょう。 次に、日本語にはない「完了形」の感覚を、例文を通して掴んでいくのがおすすめです。 それぞれの時制が持つ「コアイメージ」を大切に、焦らず一歩ずつ進めば必ず理解できます!