受動態 (Passive Voice)
「〜される」という視点の文をマスターしよう。
受動態は、文の主語が「〜される」という受け身の立場になるときに使う表現です。 能動態の目的語が、受動態の主語になります。
能動態 (Active):
Shakespeare wrote "Hamlet". (シェイクスピアが「ハムレット」を書いた)
受動態 (Passive):
"Hamlet" was written by Shakespeare. (「ハムレット」はシェイクスピアによって書かれた)
受動態は、以下のような場合に特に便利です。
- 誰がしたか不明、または重要でない場合:
My bicycle was stolen yesterday. (昨日、自転車が盗まれた)→ 誰が盗んだかは重要ではない(または分からない)。
- された「モノ」や「コト」を主役にしたい場合:
This bridge was built in 1950. (この橋は1950年に建てられた)→ 誰が建てたかよりも、「橋が建てられた」という事実を強調したい。
be動詞の部分を変化させることで、様々な時制の受動態を作ることができます。
- 助動詞 + 受動態: This work must be finished by tomorrow. (この仕事は明日までに終えられなければならない)
- 現在進行形: A new stadium is being built now. (新しいスタジアムが今、建設中です)
- 現在完了形: The room has been cleaned. (部屋は掃除されました)
`give` `show` `tell` のように目的語を2つとる動詞(SVOO)の場合、2種類の受動態を作ることができます。
- 能動態: He gave me a book.
- 受動態1 (人が主語): I was given a book by him.
- 受動態2 (モノが主語): A book was given to me by him.
人を主語にする受動態の方が、より一般的で自然な表現です。