Ifの使い方:条件文と仮定法

「もし〜だったら」のリアルな話と、空想の話を使い分けよう。

「If」を使った文には、大きく分けて2種類あります。1つは「もし(実際に)〜なら」という現実的な「条件文」。もう1つは「もし(ありえないけど)〜だったら」という空想の話である「仮定法」です。 仮定法では、非現実的な話であることを示すために、時制を一つ過去にずらすのが最大の特徴です。

「(これから)〜したら、〜するだろう」という、現実に起こりうることを表現します。時制はずらしません。

  • ゼロ条件文 (Zero Conditional): いつでも起こる普遍的な事実。
    If you heat water, it boils. (水を熱すれば、沸騰する)
  • ファースト条件文 (First Conditional): 未来に起こりうる可能性のあること。
    If it rains tomorrow, I will stay home. (もし明日雨が降ったら、家にいます)

仮定法過去 - 「もし今〜なら、...するのに」

現在の事実とは違うことを仮定して話すときに使います。形は過去形ですが、話しているのは今のことです。 be動詞は、主語が何であっても were を使うのが正式な形です。

  • If I were a bird, I could fly to you. (もし私が鳥なら、あなたのところに飛んでいけるのに)

仮定法過去完了 - 「もしあの時〜だったら、...したのに」

過去の事実とは違うことを仮定して、後悔や残念な気持ちを表すときによく使います。

  • If I had known your phone number, I would have called you. (もし君の電話番号を知っていたら、電話したのに)

実現が難しい願望を表す表現です。これも仮定法の一種なので、動詞の時制を一つ過去にずらします。

  • I wish I were taller. (現在の願望 → 過去形)

    → もっと背が高ければなあ。

  • I wish I had studied harder. (過去の後悔 → 過去完了形)

    → もっと一生懸命勉強しておけばよかったなあ。